忍者ブログ
ただひとつの思いの軌跡。まずはあらすじからどうぞ。



×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


汚い落書きでスミマセン。

ベストがピンクとか可愛いオッサンだと思うんですが、それだとリアルにオー◎リーなので悩みます。笑
タタンカは庭いじりしてたら可愛いなあ…いつの間にかドン邸に増殖する植物たち。
ドンはあんまり年齢感じな…げっふんげっふん
タタンカがせっせと土いじくってるのを、コーヒー飲みながら窓から眺めてるとか良いと思います。
PR




「ドナルド、コーヒー入ったよ」


「ああ、すまないな」











‐ ‐ ‐








アラフォーでひっついた二人。穏やかに午後が過ぎていきます。

少なくとも、フィールドでの彼とは違う。
タタンカはそれを判じかねていた事への一時的な結論とした。更に深く考えを巡らせようと軽く嘆息した矢先その気配に気付き、俯いて頬杖をついていた顔を上げる。

「Mr.…」
「おお、邪魔をするつもりはなかったのだがな」

敬称で呼ばれたこの人物はタタンカの向かいの椅子を引き、手にしていた数冊の本を机の上へ置いた。
只でさえ静かな図書館でわざわざ気配を気遣って歩いてきたらしい彼を見上げることが出来たのは、単に前方へ逞しいその姿が見えたから、足音が聞こえたからというだけではないだろう。現にタタンカは語学書ではなく完全に意識を思考の方へ遣っており、精々視界も広く設計された机の端までであった。
ゆえにその理由というのは、全くの偶然、あるいは親しい者にのみ感じられる気配をタタンカが察知したからだ。

これもまた違う、と向かいの席で本を読む彼を眺めながらタタンカは思った。
相変わらずその立派な顎鬚は年齢に相応しくなく、ジャケットのボタンは用を為さず、ネクタイの柄はタタンカに理解できる範囲ではない。その上、と言わんばかりに首に掛かった真っ白なストールが彼を後押ししている。
それでも違うと感じたのは、あまりにも見慣れてしまったからだろうか。
以前はテレビ、雑誌、新聞、噂など何らかの媒体を間に挟まなければ触れることのなかった彼の情報。媒体ごとに様々な彼が存在して、それはまるで全く違う人物をそれぞれ論じているかのようだった。それは彼が多方面への造詣が深かったということでもあり、賛否両論であったということをも意味する。

彼は今、タタンカの目の前に座っている。
何ら彼との間に介する雑音は存在せず、互いが互いを、己の身体と感性を以て知ることができる今がここに在る。彼と過ごす時間が増えるにつれ、タタンカは彼が何人も居るのではなく色々な顔を持つ一人の人物だということを知った。全てが紛れもなく彼自身なのだ。
今の彼は、この場所に同化しようと、溶け込もうとする静けさを持っていながらも穏やかな優しさがある。それはタタンカが以前知っていたどれとも違う彼であった。タタンカが直接彼を自身の目で見、時間を共有するようになって初めて知った彼であった。会話は時折交わす程度だが、いつもの悠然とした態度とは少しだけ違う彼。何故違うのかは残念ながら分からない。

――分からなくても良いじゃないか、その彼を自分が知っている。それだけで良い。

それを今日の結論として、タタンカは広げたままにしていた語学書に再び目を落とした。
その瞬間、向かいに座る彼が小さく、誰にも気付かれぬよう小さく息を吐いたことをタタンカは知らない。

けたたましく鳴る電話のうちの一本に呼ばれ、席を立つ。
広い部屋に置かれたデスクには幾つか電話が設置されているが、タタンカを選んだのは編集長用に作られた個室のものだった。ガラスの仕切りで囲まれたその小部屋のドアを開け受話器を受け取り耳に当てる。
編集長の趣味なのか社長の趣味なのか、その部屋の電話だけは送話器と受話器が分かれているレトロな木製の作りだった。しかし中身は一般的な固定電話と同じらしく、側面から覗くボタンで音声録音や再生もできるらしい。

とにかく、その電話を受け取り受話器を耳に当てた瞬間、任された特集の企画案がどうにも浮かばないだとか取材費用をどうやって多く取ってやろうかとか、悩み事は吹き飛んだ。そう言って過言ではないだろう。

「ようタタンカ、元気してた?」

耳に低く響いて脳を直接柔らかに刺激するような懐かしい声。何人その声で虜にしてきたのかと、電話がかかってくるたび毎回驚いてしまう。

「…バッド、会社に私用の電話をかけてくるなと言ってるだろう。あと、名前をペラペラ喋るな。電話しづらい」

電話をタタンカに引き継いだ新人女性記者が周りに言いふらしたらしく、ガラス張りの外は見物人でいっぱいだった。幸い防音設備は為されていたので騒がしくはなかったが、好奇の視線にため息を吐く。

「だってさタタンカ、携帯出てくんないだろ?それに今日は私用だけじゃないんだぜ」

楽しげな口調に、期待して良いものかどうかタタンカはドキリとした。
この男はとんでもない話をからかうように平気で会話に織り交ぜてくるのだ。もちろんタタンカが決して口外しないと知っていて。

「…真夜中に電話してくるバッドが悪い。いつもどこからかけてくるんだか知らないが…。それで、私用でない、というのは?」
「それそれ、来月の、聞いた?」
「来月?」

先日来たクリフォードからのメールを思い出す。
ブラウザに一行、
『来月の第2日曜、開けとけよ。』
余計なことは一切言わないクリフォードらしいとは思ったが、せめて何があるのかは書いて欲しかった。

「クリフォードからは来月第2日曜開けておけ、とは言われてるが…何かあるのか?」

2人して来月というからには、と思い聞いたが、核心を得るには至らない結果となる。

「―おっと、まだか、そっか。じゃあまた後日ってことで!」

何のためにかけてきたのか皆目分からないまま、電話は切られてしまった。吹き飛んだ悩み事を更に一つ追加して――ガラス越しのギャラリーに踏み込む勇気をどこから絞り出せば良いのだろうか。
もうどうにでもなれ、とドアを開け、その身を無理矢理部屋の外へ押しやった。

- - - - -

タタンカが帰宅すると同時に鳴った電話で、『来月』の謎は解決することとなった。

「…パーティ?」
「ああ、そうだ。昔の仲間も集めてな。バッドやクリフォード、パンサーも呼ぶ予定だから、是非にと思ってね」
「そのために自ら電話を?光栄だな、Mr.…」
「お前たちには余計な遠慮はいらぬと思ってな。そうだろう?」

タタンカはふっと微笑み、じゃあ喜んで、と受話器を置いた。

来月の第2日曜。
クリフォードとバッドからは知らせが来たから、次はパンサーからだろうか。あれから10年近くになるというのに、彼らと変わることなく続く友情に感謝しなければ。
Mr.ドンのパーティならばあるいは取材費用が降りるかもしれない、などと考えながらタタンカは予定を書き込むのだった。

- - - - -

『ただ等しく接し、等しく忘れないこと』
それを果たし得た者にのみ手にできるもの。
掴むためなら何だってしよう。
たとえそれがどれ程辛いことであったとしても、成せる自信が自分にはある。

だから、いつか、
※大前提※
・ドンは高校時代からタタンカが好きである。
・だがタタンカはドンに恋愛感情など1ミクロンも抱いていない。
・ドンの家には使用人が多数居る(学校卒業後、自分で企業を立ち上げて、豪邸に一人暮らし中)
・一度軽く自分の気持ちをタタンカに漏らしてしまい、タタンカがひどく傷ついた顔をしたので、それ以来ずっといい友達であり続ける努力をしているドン。
・タタンカはどこかの本の編集社あたりの社員。
・程良い間隔でタタンカや皆に会う機会を作り、友好関係を絶やさないように配慮しているドン。

・タタンカがドンに恋心を抱く小さな可能性を、ドンはずっと諦めずに待っている。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

以上のような夢と希望を合わせ、ドンとタタンカが如何に心を通わせるかをちまちまちまちま書いてみたり
そうかと思えば引っ付いてからのラブっぷりをいきなり見せてみたりというカオスな場所です。
ともだおれのドンタタの基本はこの20年の方の流れなので、サイトではドン→タタが主流になっています。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

タタンカ26歳、ドン27歳位。

「しかしおぬし昔から1ミリも顔が変わらんな」
「それは嫌味か?」
「そうだ。50になってもそのままだろうな」
「(メイド)よ、タタンカは今日夕飯はいらないそうだ」
「すまん飯抜きは辛い悪かった謝る。…自分だけ年を取っているような気がしてな。つまらん嫉妬だ」
「お前は俺を何だと思ってるんだ」
「…昔は、サイボーグか何かじゃないかと疑っていた」
「……(メイド)、タタンカは今日ゆ」
「わ~!ドンすまなかったって!!」
「ハハハハハ!」

結構ドンのお宅に通いつめている様子のタタンカ。

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

ふっと、タタンカに彼女が出来て3年位音沙汰が無くなる。
30になる手前に、ふらっとタタンカがドン邸に来て彼女と別れる事になって仕事も勤務先ドン邸の近くに変わって、凹むやら忙しいやらこっちの知り合いドンしか居ないわで頼りにしにくる。

そこで同居の誘いですよ!

ドンの一世一代の博打です。

「多少なりとも慣れた家ならお前の負担も軽かろう。金銭面や、精神面もな…。
気負う必要は何もない。ここにはお前を知って慈しむ者しかいないのだから」

弱っているタタンカはこの誘いに甘える。

タタンカ29歳、ドン30歳位の話。

そこから、ドンにとっては夢のような日々が続きます。
たまに喧嘩もするけどうまくやってる。
お互い彼女出来るけどうまく行かなくて二人で自棄酒したりとか、二人してメイド長に怒られるとか。


‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

ドン高校卒業

タタンカ高校卒業

普通の友好関係(大学期間含む)

同居

タタンカに恋心?

の流れ。

アラフォー辺りでひっつくんじゃないでしょうか。

ちまちま交流を増やしていく予定です。
あらすじ
あらすじ
まずはこちらをご一読ください。
ブログ内検索
バーコード


忍者ブログ   [PR]